
①「片岡球子の油絵」 某有名百貨店の外商に勤めていた徳田さん。絵画担当だったので、目利きには自信があり、昭和の女流画家片岡球子の油絵を持参。鑑定士の安河内眞美さんの大ファンらしく、絵の鑑定結果よりも安河内さんが気になり、鑑定する後ろ姿に見惚れて居られました。結果は偽物。作家名も片山球子と誤記されていて、一千万円の自己評価額とは程遠い千円という鑑定結果に終わりました。
②「新羅の仏像」 地下アイドルの追っかけという84歳の中野さん。元気の源は推しの地下アイドルとツーショットを写すこと。お宝は骨董収集仲間の方がお亡くなりになり、その奥さんから、この仏像は中野さんにあげるように言われていたのでということで頂いた。お香典の金額を自己評価額三十万にしたところ、鑑定結果は何と二百万円。おめでとうございます!
③「有田焼の壷」 地元の料亭「天繁」の社長の三井義勝さん。実は今年の6月放送のスタジオでの鑑定に登場。「天繁」全面建替えリニューアル・オープンに向けて店舗の倉庫を整理したら出てきたという安井曾太郎の油絵の鑑定依頼。しかしながら偽物で5,000円という結果。今回は地元に「出張!鑑定団」が来るので、それではリベンジと1年に2回も登場となりました。
実は司会の今田耕司さんの実家のご近所にお住まいの三井さんは今田耕司さんの小・中学校の先輩でもあります。今田さんから、こんどこそはのエールも届きましたが、鑑定結果は無残にも1,000円。落としで割れた修理痕がなくても量産された有田焼の壷は数万円程度のものだとか。またもや残念な結果になりました。

④「岸田劉生の掛軸」 ハイハイタウンにある印章店「辻美堂」を経営している辻太一さん。創業百年の三代目で平成15年に「現代の名工」を受賞。また弟子の長谷川尋洋さんも令和5年に「現代の名工」を受賞され、辻美堂の四代目となられました。 では、辻さんの息子さんは辻美堂を継がれないのでしょうか?いやいや、息子さんの賢太郎さんは日赤病院の近くの「辻賢太郎クリニック」の医院長で、内視鏡検査の名医として名を馳せておられます。
辻太一さんのエピソードはまだまだあって、マイケル・ジャクソンが来日して近くのホテルに滞在中、マネージャーがふらりと店にやってきた。辻さんは当て字で「舞蹴」「雀村」と篆刻を彫ってあげたのは有名な話。
さてお宝の方は、応募された「エピソード欄」には「オークション」と書いてあるだけ。なんとそっけない。採用はされないだろうと思っていたのですが。。。
落札額もよく思えていないようで、30か、40か、50万円位だったそうですが、鑑定結果はなんと二百万円でした!
⑤「古丹波の壷2点」 猫好きの平井佳子さん。祖母が相続の時、大叔父から故郷の山を一つ分けると言われたが、山は持って帰られないから前から目をつけていた壷を頂きたいと言ってもらってきた壷だそうです。今も家に飾っているが猫がたくさんいて、壷の間を自由に動き回っているので倒して割らないかと心配。
どちらも状態の良い壷で向かって左の艶のない方は室町時代中期のものらしく、壷の表面に「猫描き」という猫がひっかいた爪痕の様な細い筋が見うけられ、猫好きの依頼者にとってはまた愛着が深まるお宝と言えそうです。鑑定結果は本人評価額を上回る五十万円でした。
天王寺区制100周年を記念し「お宝なんでも鑑定団」に天王寺区に来てもらって盛り上がって、100周年周知と地域のつながりと愛着を高めましょう!という意気込みで、てんのうじ知りたい倶楽部は頑張りました! そして、開催費用はみなさんの温かいお心、協賛金を頂くことですべて賄う事が出来、無事開催できました。 ご協力いただいた方々に心よりお礼申し上げます。有難うございました。
それから、ボランティアでお手伝いしてくださった地域の方、お友達、たいへんお世話になりました。お礼申し上げます。
少ないスタッフで手が回らないところを助けてくださってありがとうございました。


平成16年10月、大阪市内全区に「未来わがまち会議」が設置され、天王寺区未来わがまち会議第1分科会は「地域の歴史や文化を楽しみ、後世に伝えていく」というわがまちビジョンを掲げ、平成19年4月から平成25年3月まで「あなたの知らない天王寺『隠れた名所』巡り」や大晦日の「除夜の鐘撞き隊」などのイベントを18回開催しました。
平成25年3月の「未来わがまち会議」解散後、翌月より「てんのうじ知りたい倶楽部」と改名し、引き続き天王寺区役所のご協力を得て、まち歩きの活動を続けています。
てんのうじ知りたい倶楽部の秋のまち歩き墓マイラー第3弾は終了しました。
次回のまち歩きは令和8年5月に開催します。
「墓マイラー第4弾」~天王寺区に眠る著名人のお墓をめぐる~。天王寺区を南部、中部、北部と分けて第1弾~第3弾と開催しました。これで終わりと思っていましたが、平成に亡くなった著名人や、時間の関係で巡ることが出来なかった江戸時代の偉人のお墓があるので、第4弾を企画することにしました。
天王寺区の広報誌に応募方法が掲載されますので見てくださいね。
メールで問い合わせてください。
tenshiriclub@gmail.com
天王寺区は、大阪市のほぼ中央に位置し、南北にのびる帯状の上町丘陵と呼ばれる台地にある市街地です。
大正14(1925)年4月1日に大阪市が東成・西成両郡44ヶ町村を併合した大阪市第二次市域拡張によって当時の南区から分かれて誕生しました。
区名は四天王寺の存在によってその付近一帯を古くから天王寺と呼ばれていたことに由来します。
令和7(2025)年4月に区制100周年を迎えました。
長い歴史を持つ天王寺区には仏法最初の四天王寺(593年創建)をはじめとして約200の神社仏閣があるほか、上町台地の西側の急な坂道天王寺七坂と呼ばれ、沈む夕日に信仰を寄せる日想観など観光と庶民信仰の地として知られています。
多くの名所旧跡の他、天王寺公園(てんしば)、真田山公園をはじめとする緑豊かな多くの公園があり、美術館、動物園、図書館の文化施設、有名私立・公立進学校から大学まである文教地区です。
医療面においても優れた医療設備を有する大病院が多く大阪市でもトップクラスの病床数を誇っています。
交通の利便性については天王寺ターミナルはJRはじめ、大阪メトロ、私鉄の各線が集結しており、百貨店、地下街、商店街に直結。上本町ターミナルにも大阪メトロ、私鉄通り、百貨店が直結。また、両ターミナルには関西国際空港や伊丹空港へのバスが運行されています。
このように、歴史と伝統に息づく文京のまち、優れた都市施設と緑豊かな環境に恵まれた天王寺区は最高に住みよい町であると言えます。
(天王寺区役所発行「わがまち天王寺」より抜粋)
知りたいウォーク 平成25年10月~
第1弾
区民センター~光傳寺・萬福寺・源聖寺・称念寺・大蓮寺
第2弾 夜空に咲かそう除夜の鐘ツアー
四天王寺五智光院・齢延寺(NHKラジオゆく年来る年のライブインタビュー)・金臺寺・四天王寺本坊
第3弾
区民センター~善龍寺・西照寺・良運寺・石田竹材店・安居神社・一心寺・四天王寺
第4弾
玉造駅~二軒茶屋.石橋圧・三光神社・真田山旧陸軍墓地・心眼寺・鎌八幡(圓珠庵)・天龍院・法蔵院~東高津公園
第5弾 夜空に咲かそう除夜の鐘ツアー
四天王寺五智光院・齢延寺・金臺寺・西照寺・四天王寺本坊
第6弾 「温故知新・天王寺古戦場とその界隈を尋ねて」
天王寺公園~茶臼山・安居神社・一心寺南会所・清水寺・勝鬘院(愛染堂)・家隆塚・真光院~四天王寺
第7弾 天王寺戦後70年「下寺町~動物園悲しき思い出を辿る」
生國魂神社~生玉公園地下壕・超心寺・天王寺動物園
第8弾 夜空に咲かそう除夜の鐘ツアー
四天王寺五智光院・齢延寺・金臺寺・西照寺・四天王寺本坊
第9弾 「四天王寺の歴史を学ぶ
四天王寺境内
第10弾 「~いよいよ真田丸~」
玉造駅~三光神社・真田丸顕彰碑・興徳寺・西年寺・騎兵第四聯隊営址忠魂碑・産湯稲荷神社院~小橋公園
第11弾 夜空に咲かそう除夜の鐘ツアー
四天王寺五智光院・齢延寺・金臺寺・西照寺・四天王寺本坊
第12弾 「ハイテク寺院と悠久の四天王寺・五智光院」
齢延寺・光明寺・善龍寺・梅旧院・家隆塚・四天王寺五智光院
第13弾 「~"てらまち"上町?城南寺町を歩く~」
上本町YUFURA~天性寺・實相寺・大福寺・極楽寺・長安寺~東高津宮
第14弾 「~生國魂神社・七坂から四天王寺へ~」
生國魂神社~源聖寺坂・金臺寺・光傳寺・法界寺・大光寺・西照寺・円上院・和空下寺町・四天王寺
東尾 博司
大西 綾子
中越 慈子
野山 太郎
朝川 普
杉澤 正宏
森 茂樹