「てんのうじ知りたい倶楽部」からのお知らせ

天王寺区の任意団体「てんのうじ知りたい倶楽部」は、2025年天王寺区制100周年を迎えるにあたり、天王寺区民の方々に区制100年の周知と区民が盛り上がる行事を企画。 天王寺区出身の今田耕司さん司会でおなじみの「開運・なんでも鑑定団」(テレビ東京制作)「出張!なんでも鑑定団in天王寺」を天王寺区に招致することが決定しました。 テレビ収録は令和7年8月17日(日)クレオ大阪中央(天王寺区上汐5丁目6-25)のホールで行なわれました。 主催は「てんのうじ知りたい倶楽部」、天王寺区役所 市民協働課(教育文化)の協力を得て開催しました。 たくさんのお宝が延べ150人の方から、品数でいうともう数えきれないくらいを応募してきてくださいました。お一人1点の方から数点~何十点も応募されたり、把握できないくらいでした。
観覧を希望の方の往復ハガキも予想をはるかに超えて1,200通以上(2,400名以上)の応募があり、選外だった方にはたいへん残念でしたが、会場は大盛り上がりで楽しい2時間でした。その模様は9月23日に放送されました。

お宝の検定結果とエピソードを掲載します。より詳しい鑑定結果と鑑定士総評は、「開運!なんでも鑑定団」のホームページ、9月23日放送分のサイトから見ることができます。
https://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20250923/

お宝鑑定

出張!なんでも鑑定団 in 天王寺 お宝エピソードと鑑定結果 その1

①「片岡球子の油絵」 某有名百貨店の外商に勤めていた徳田さん。絵画担当だったので、目利きには自信があり、昭和の女流画家片岡球子の油絵を持参。鑑定士の安河内眞美さんの大ファンらしく、絵の鑑定結果よりも安河内さんが気になり、鑑定する後ろ姿に見惚れて居られました。結果は偽物。作家名も片山球子と誤記されていて、一千万円の自己評価額とは程遠い千円という鑑定結果に終わりました。


②「新羅の仏像」 地下アイドルの追っかけという84歳の中野さん。元気の源は推しの地下アイドルとツーショットを写すこと。お宝は骨董収集仲間の方がお亡くなりになり、その奥さんから、この仏像は中野さんにあげるように言われていたのでということで頂いた。お香典の金額を自己評価額三十万にしたところ、鑑定結果は何と二百万円。おめでとうございます!


③「有田焼の壷」 地元の料亭「天繁」の社長の三井義勝さん。実は今年の6月放送のスタジオでの鑑定に登場。「天繁」全面建替えリニューアル・オープンに向けて店舗の倉庫を整理したら出てきたという安井曾太郎の油絵の鑑定依頼。しかしながら偽物で5,000円という結果。今回は地元に「出張!鑑定団」が来るので、それではリベンジと1年に2回も登場となりました。
実は司会の今田耕司さんの実家のご近所にお住まいの三井さんは今田耕司さんの小・中学校の先輩でもあります。今田さんから、こんどこそはのエールも届きましたが、鑑定結果は無残にも1,000円。落としで割れた修理痕がなくても量産された有田焼の壷は数万円程度のものだとか。またもや残念な結果になりました。


鑑定結果

出張!なんでも鑑定団 in 天王寺 お宝エピソードと鑑定結果 その2

④「岸田劉生の掛軸」 ハイハイタウンにある印章店「辻美堂」を経営している辻太一さん。創業百年の三代目で平成15年に「現代の名工」を受賞。また弟子の長谷川尋洋さんも令和5年に「現代の名工」を受賞され、辻美堂の四代目となられました。 では、辻さんの息子さんは辻美堂を継がれないのでしょうか?いやいや、息子さんの賢太郎さんは日赤病院の近くの「辻賢太郎クリニック」の医院長で、内視鏡検査の名医として名を馳せておられます。

辻太一さんのエピソードはまだまだあって、マイケル・ジャクソンが来日して近くのホテルに滞在中、マネージャーがふらりと店にやってきた。辻さんは当て字で「舞蹴」「雀村」と篆刻を彫ってあげたのは有名な話。

さてお宝の方は、応募された「エピソード欄」には「オークション」と書いてあるだけ。なんとそっけない。採用はされないだろうと思っていたのですが。。。

落札額もよく思えていないようで、30か、40か、50万円位だったそうですが、鑑定結果はなんと二百万円でした!


⑤「古丹波の壷2点」 猫好きの平井佳子さん。祖母が相続の時、大叔父から故郷の山を一つ分けると言われたが、山は持って帰られないから前から目をつけていた壷を頂きたいと言ってもらってきた壷だそうです。今も家に飾っているが猫がたくさんいて、壷の間を自由に動き回っているので倒して割らないかと心配。

どちらも状態の良い壷で向かって左の艶のない方は室町時代中期のものらしく、壷の表面に「猫描き」という猫がひっかいた爪痕の様な細い筋が見うけられ、猫好きの依頼者にとってはまた愛着が深まるお宝と言えそうです。鑑定結果は本人評価額を上回る五十万円でした。



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